お仏壇の種類
 
 
■金仏壇  
素材は主に杉・檜・松などで、これに黒の漆塗りが施され、内部には金箔が張られています。荘厳な雰囲気は浄土の世界を表現したものと言われ、室町時代、蓮如上人が各家庭にお仏壇を安置するよう説き広まったのが最初ですが、真宗では、お仏壇をお位牌ではなく仏さま(阿弥陀如来)を祀るためのものとしたことから、丁度寺院を思わせるような金箔装飾のお仏壇=金仏壇 が定着したようです。素材(使われている金箔や漆)の質、細工によって価格が変わってきます。
 

■唐木仏壇  
唐木仏壇は、黒檀・紫檀・欅(ケヤキ)・屋久杉など、木目の美しいいわゆる“銘木”を使ったもので、木そのものの材質が重要となります。江戸時代にキリシタン禁止令が布かれた際、キリシタンでないことの証明として一般の家庭にお仏壇を置くことがある程度義務づけられましたが、真宗以外の宗派ではお仏壇を「ご先祖さまを祀る場所」としたことが、装飾的な金仏壇とは違ったシンプルなお仏壇=唐木仏壇の登場の背景にあります。もともと黒檀や紫檀などの木材が中国を経由して輸入されていたため、この名称で呼ばれるようになりました。今では和木も使われています。

■創作仏壇  
越前屋では、大阪仏壇の匠の技を最高度に活かした〈創作仏壇・木匠〉をご用意いたしました。
〈木匠〉は日本産純天然木のお仏壇で、欅(けやき)、たも、栃、栓(せん)、しま柿、槐(えんじゅ)、栗、などの木を素材にし、色合い、木目、風格、荘厳さにおいても、黒檀、紫檀にひけをとらない、木肌の本当の美しさを極めたお仏壇です。

<その他の仏壇について>   <形のうえでの分類>
これら以外に、最近では「新仏壇」と呼ばれる合板・樹脂・プラスティック素材のものもあります。別名「家具調仏壇」とも言い、価格が手頃なことと、現代の住宅事情にマッチすることから普及しています。
 
形体的には、仏間や畳の上に置く「台付き型仏壇(重ね仏壇)」と、コンパクトでタンスや棚の上に置ける「上置き型仏壇」の2種類に分かれます。