■ドラフト会議

 ドラフト会議(ドラフトかいぎ)とは、「ドラフト」(Draft)は英語で「選抜」の意味。セ・パ両リーグに所属する12球団の代表が公平なルールに従って、新人選手を獲得するために開くプロ野球の新人選手選択会議のことです。この制度は年々高騰化する選手の契約金の抑制と有力な選手が特定の球団に偏らず、プロ野球全体が盛り上がるよう採用され、1965年に第1回目が開催されました。1966年に限っては高校生と社会人(国体出場者除く)は9月、大学生と国体出場者は11月と2回開催されましたが、基本的には11月に開催されています。対象は翌春に高校、大学を卒業予定の者、および社会人野球に一定期間以上所属した選手(最低で高卒3年、大卒2年)となっています。

 この会議では12球団がそれぞれ8位まで選手を指名できます。始めに発表されるのは1位と2位の選手です。1人の選手が同じ順位で指名された時は、各球団の代表が抽選のくじを引いて選手との交渉権(話し合いができる権利)を決めます。3〜8位は前のシーズンの下位チームが優先して指名できる仕組みになっています。

 また、1992年〜2000年は大学生、社会人選手について「逆指名制度」(対象選手が自分の希望したい球団を選ぶことが出来る)が採用されました。しかし2001年以降はそれが「自由獲得枠」に変更となりました(1チーム最大2名)。これは高校生には適用されることなく、従来からの抽選方式となっています。この変更に伴い、それまで1位、2位・・・と呼んでいた指名順序が、1巡目、2巡目・・・に変わりました。


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