■初夢

 いつ見た夢を初夢と呼ぶのでしょう?初夢には色々な説がありますが、仕事始めが1月2日なことから、この日に見た夢を初夢とするのが最もポピュラーです。しかし、大晦日に見る夢も、元旦の朝最初の夢だから、初夢と言えますし、元旦の夜の夢も年が明けて最初の夢なのでそうと言えるでしょう。以上のことから、1月1日〜3日に見た夢を初夢として、参考にするのが良いようです。
 初夢はたいてい、正月の特別な生活状態や食生活を反映することが多いようです。
 特別な意味があるとするなら、新年の抱負や希望を日頃の夢より強く影響しているからといえます。
 特に縁起が良い夢として『一富士、二鷹、三なすび』と言われています。これにはいろんな説があります。ひとつは徳川家康の好きなものを並べただけというもの。富士山を見て、鷹狩りをし、ナスを食べるのが家康の幸せだったとか。これが縁起の良い夢の筆頭になったのは、家康にあやかろうってことなのでしょうか。
 しかし、富士=無事、鷹=高く、なすび=事を成す・・・・というように、縁起を担いだ語呂合わせの意味であると言う説が一番わかりやすいかもしれません。
また、初夢に良い夢を見るためのおまじないとして昔から知られているものの一つは、

 なかきよのとをのねぶりのみなめざめ
  なみのりぶねのをとのよきかな
(長き世のとをの眠りのみな目覚め波乗り船の音のよきかな)
 
という回文(上から読んでも下から読んでも同じ言葉)を書いた物を枕の下に敷くというもの。もうひとつは悪い夢を食べてくれるという獏(ばく)の絵、あるいは「獏」という字を書いた紙を枕の下に敷いて寝るというものです。


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