■ひな祭り 〜今日のような形式になったのは江戸時代の初め頃。〜

 ひな人形や桃の花を飾ると、部屋が春めいた雰囲気になって華やかなものです。春の始まりの立春以降、2月の中旬ごろから、遅くとも1週間前くらいには飾りましょう。

 置く場所は、上座で北の位置に、南向きに。向かって右に男びな、左に女びなを置くのは、京都などの伝統的なスタイル。東京などは、向かって左に男びな、右に女びなを置くのが一般的です。

 ひな祭が終わったら早く片付けないと婚期が遅れると言われるが、これは昔の名残り「流し雛」で1日限りのものだったところからきたもの。また、娘を嫁に出すことを「片付ける」に重ねた意味を含んでいます。

ひな祭りの起源は遠く平安にさかのぼり、小さな美しい男女の人形を持って遊ぶ「ひいなあそび」や紙で人の形を作り、この「ひとがた」に触れ、自分の身の汚れを移し海や川に流す習慣がありました。このふたつが結びついて、雛人形、雛祭りと考えられています。



戻る