■端午の節句 〜鯉のぼりとよろいかぶとで立身出世。〜

端午とは、本来は月の初めの午の日のこと。午の音が五に通ずるところから、特に5月5日をさすようになりました。古来中国では5月はなぜか物忌みの月とされ、この日に薬草を摘んだり、菖蒲酒を飲んだりした、けがれを清める習慣があったのです。

 日本でもこの時期は、若い女の子が、田植えの前に家にこもって身を清める「さつき忌み」の行事があり、この二つが合わさって端午の節句に。

 もとは女の子が主役だったはずなのに、男の節句になったのは、武家社会となった鎌倉時代以降、この日につきものの菖蒲が尚武に通じることから男子の節句となり、武具を飾ったり、立身出世を願って鯉のぼりを立てるようになったのです。





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