■初午(はつうま) 
一般に稲荷の祭日として知られる初午。
旧暦二月の最初の午の日を言い、京都深草の伏見稲荷をはじめ大阪の玉造、愛知県の豊川稲荷、また神戸の摩耶参など、各地の稲荷神社で盛大に祭がとり行われます。
稲荷神の信仰は、農耕を司る倉稲魂神(うがのみたまのかみ〜宇迦之御霊神とも表記)を祀って五穀豊穣や福徳を祈願するものですが、キツネを稲荷神の使いとして油揚げを供えたり、初午団子などを作る風習もあります。
江戸時代には最も盛んな信仰となり、俗に数が多くて目につくものを『伊勢屋稲荷と犬の糞』などと皮肉ったりしました。
初午のほか、十二支に初をつけたものは次の通りです。

初子(はつね・・・正月または11月の最初の子の日・子の日遊びが行われた)
初丑(はつうし・・・夏の土用のうちの最初の丑の日・鰻を食べる風習がある)
初寅(はつとら・・・正月最初の寅の日・毘沙門天に参詣する日)
初卯(はつう・・・   〃  卯の日・初卯詣が行われる)
初辰(はつたつ・・・  〃  辰の日・防災のまじないをする日)
初巳(はつみ・・・   〃  巳の日・弁財天に参詣する日)
初申(はつざる・・・旧暦2月の最初の申の日・春日神社の祭典)
初酉(はつとり・・・正月または11月の最初の酉の日・浅草鷲神社の祭礼)
初亥(はつい・・・正月最初の亥の日・摩利支天に参詣する日)


戻る