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仏壇の歴史

仏壇の歴史は、大変古いものです。
たとえば、今からおよそ千三百年ほど前に記された「日本書紀」の中で、
天武天皇十三年(685)三月二十七日、「諸国の家毎に仏舎(ほとけのみや)をつくりて、
すなわち仏像および経を置き、礼拝供養せよ」と、
人々に呼びかけた天武天皇の詔をみても、そのことがわかります。

すでに当時、仏壇というものが存在していただけでなく、広く人々に、
仏壇を安置して仏教のみ教えをよく味わいなさいと奨励するぐらいですから、
もっと古くからあったものと思われます。

今、現存する最古の仏壇といえば、飛鳥時代の法隆寺「玉虫厨子」が有名です。

ところが、さきの天武天皇の詔にしたがい、多くの一般大衆がそのとおりに、
仏壇を家庭に安置して礼拝したのかというと、そうではなかったようです。

実際にはごく一部の人たちが、国司の庁舎などに持仏堂(じぶつどう)を作ったりして、
朝夕、おつとめをしたという程度にとどまりました。

現在のように、全国的に仏壇が行き渡るのは、
ずっとあとの江戸時代に入ってのことになります。
徳川幕府がキリシタン対策として実施した「宗門改め」により、
各家庭で仏壇の安置を義務づけたのでした。

以来、わが国では、仏壇を家庭の中心として礼拝の生活が定着していったのです。

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